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zoom RSS 46,お寺のようでないような所,それは営利施設だった

<<   作成日時 : 2009/07/04 20:41   >>

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 3人で張さんのいう“おみくじ”なる部屋に入りました。私達3人は,右から二人目のメガネをかけた若い僧の前に立ちました。頭は短髪ですがつるつるに剃っているわけではありません。

 最初に私が立ちます。いろいろと喋りますが,外国人の私には何のことかさっぱりわかりません。話が終わったところで張さんが説明してくれました。要約すれば“決断力・統率力にすぐれた人でこれから先も明るい。健康には注意すること・・・。”だそうです。老境に至れば誰でも,よきにつけ悪しきにつけ,長い人生で思い当たる節が必ずあるはずで,このように言っておだてておけば,悪い気はしないでしょう。老人は昔を自慢したがる傾向がありますしね。実は,グループのリーダーにいい気分にさせておくのが,次なる目的達成のためのコツなのです。

 次に,妻の番です。これも要約すれば“これから病気には特に気をつけなさい。”といったところでした。しかし,そのようにいわれれば気になるものです。歳を重ねれば誰でも持病はあります。

 最後に張さんの番です。彼女は神妙な顔付きで聞いていました。内容はわかりませんが,これからの人生の問題について,いろいろ言われたようです。

 しかし,考えてもみてください。若い張さんは,これから先の長い人生に,もろもろの問題に出くわすのは当然のことです。百人いれば百人とも問題を抱えます。運勢判断で言われるまでもないことです。私達は今でも問題を抱えています。しかし,問題解決には自らが立ち向かわなくてはなりません。

 張さんは僧の話として,「この部屋の外で蓮華の花の形をした蝋燭を売っているので,それを購入し,さっきのご本尊の仏様に献納して欲しい。仏様の前に老僧が居るので,その僧に渡すと,お経を上げて献納台に置いてくれる。それが終わったら再びここへ来なさい。そこで,私(黒衣の僧)がお経を唱えます。すると,これからの運勢の問題は全て解消されます。」といいます。

 そういえば,先にお堂の中でガイドの話を聞いているとき,桃色のくだんの蝋燭をささげた人が何人か入ってきて,老僧に渡していました。そのときの老僧のお経といっても,30秒に満たないようなお経でした。

 張さんは「先生,どうしますか。」といい,本人は乗り気のようです。それを見て私は「では,お供えしましょうか。」と答えました。

 3人で部屋の出口に来ると,さっきの僧が走ってきて,屋外の,くだんの蝋燭売場の人に何か喋って,急ぎ戻っていきました。俗に“カモ”と言ったのかも。

 張さんが蝋燭売場の人に金額を聞きました。一人200元といいます。それを張さんから聞いて私は「高い。やめよう。」と,3人で衆議一決しました。3人で600元(約9000円)とはべらぼうな金額です。

 思い起こせば,最終的に“蓮華の花の形をした蝋燭”を売るために,これまでのガイドおよび周辺の人たちの行為があった,と言うべきだったのです。仏教的環境の中でのガイドの話は,中国人参拝者の宗教的気分をいやがおうにも,かきたてる効果があったのだろうと思いました。

 ただし,言葉や習慣の異なる外国人には,あまり効果はありませんでした。“馬の耳に念仏”とも言います。

 そもそも,お金で他人の人生を語るのは,まともな宗教とは思えません。

 先ほど“おみくじ”室入口で,作務衣の人が何か記録していたのは,おみくじに訪れた人の番号札ナンバーを記録していたのだと思います。つまり,黒衣の僧の誰が何番の人を担当し,どれだけの売り上げに寄与したかを統計するためだったと思うのです。蝋燭の売り上げ増は営業担当僧の話術如何にかかっているわけで,おそらく僧は歩合給になっていると思うのです。

 出口は,入口とは別のところになっており売店が設置してありました。私達には用はありません。出口には,番号札を集める箱が置いてあり,客はめいめい札を放り込んで外に出て行きました。

 これまでの経緯を総合すると,結局,ここは,仏教信仰を利用した営利施設ということになるのでしょうか。堂内の撮影禁止やお寺に不似合いな番号札の配布理由も,よく説明できます。

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